アパートメントへスイッチ可能な京町家サイズのホテル

京都市西大路通り沿いに建つ 5 階建ての複合ビル。
駅から歩いて 5 分という立地のため、かつて並んでいた町家のほとんどは中高層のビルに建て替わってしまった。この場所の建替にあたっても経済的要請から４～５層とすることが求められたが、敷地は4mx16mと短冊状かつかなり小さい。またフロアの使い道も、この街をとりまく状況により、飲食店、ゲストハウスから賃貸住宅へと変化していくことが予想された。
そこで各フロアのプログラムはオープンとできるよう、壁式コンクリート造、中央に階段とエレベーターのコアを設け、窓を等間隔にあけることで、内外の仕切り方によって、立体的に環境を取り入れることができる建物を考えた。

収益性

計画利回り	非公開
延床面積	260.15㎡（78.7坪）
階数	１階～５階
間取り	カフェ＋ホテル
最寄り駅	阪急　西院駅　徒歩４分京福嵐山本線　西大路三条駅　徒歩４分

ゆらぐ壁はそのようなオープンプログラムを最低限の構造として支え、内部から外部への多様な視点をもたらすと同時に、さざ波のような外観がグリッド・シティのいきいきとした動きになる。
かつて木造の町家がそうであったように、仕事場にも住宅にも、あるいはその複合体にも使える、周辺状況に応じて変化でき、それでいて都市の骨格を維持するような、柔らかなインフラストラクチャーを考えた。